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全国大会第3位!JFA 第28回全日本U-15フットサル選手権大会

執筆者の写真:  FC FORTEU15 FC FORTEU15

更新日:2023年1月18日

FCフォルテU15は、2023年1月7日(金)~9日(月・祝)の三日間、日環アリーナ栃木(栃木県宇都宮市)で開催された「JFA 第28回全日本U-15フットサル選手権大会」に北海道代表として出場。クラブ初の全国大会へ挑み、全国大会第3位に輝きました。そのようすを報告します。(文責:FCフォルテU15監督 川内悠平)


□全国大会へ

各地域の中で最も出場チームの多い北海道。札幌地区・ブロック予選で9試合、北海道大会で6試合。様々な特徴のあるチームやいろいろな試合展開を経験しました。今年は特徴の違う2つのセット(3-1セットとクワトロセット)を入れ替えながら、試合全体をオーガナイズしていきました。

サッカーのカテゴリーでは2022年シーズン札幌ブロック2部(北海道4部にあたる)の我々にとって、同じカテゴリーのチームや、いわゆる「格上」のチーム(北海道カブスリーグ)との対戦も多く、特に北海道カブスリーグ所属のSSSジュニアユース、DOHTOジュニアユース、北海道コンサドーレ室蘭、スプレッドイーグル函館との試合を勝ち抜き、全国大会にたどり着けたことを一つの自信にして、「日本一」を目指し、栃木県にのりこみました。



□初戦、FCブリンカール戦

全国大会は16チームを4ブロックにわけた1次ラウンドが2日間。1位のみが決勝ラウンド(準決勝)に進むという厳しいレギュレーション。一つの負けが大きく響いてくるので、特に初戦は緊張感をもってのぞみました。また、初戦の対戦相手、FCブリンカール安城(東海地域代表/愛知県)は、同大会で優勝経験も多数、この学年は6年生時のバーモントカップで優勝している世代ということもあり、事前の準備もしっかりと行い、試合にのぞみました。選手たちは緊張感がありながらも、強い相手と戦えることにわくわくしながら、そしてその下馬評を覆す野心でギラギラしながら、キックオフの笛を待っていたように思います。

試合は、ボールを運ぶ力に秀でたブリンカールの選手に対してはがされてしまうことも多く、ギリギリのところでGK⑲千葉謡を中心になんとか凌ぎます。前半途中、セットプレーをキャッチした⑲千葉謡が自らボールを持ち出し、3人でのカウンターの起点となり、㉒吉田朝陽のゴールで先制に成功します。その後も守備では後手を踏んでしまうことも多かったですが、相手が前半よりも前からのプレスをし始めたことでライン間にスペースが出来始め、PIVOの㉒吉田朝陽の得意な形が出る場面が増えました。前がかりになった相手の隙を見逃さずに⑦齊藤凌馬が意表をつくロングシュートで3点目を奪えたことで、試合の流れをうまく掴み、最後はクワトロセットで㉘吉田倭が追加点。5-0の勝利につなげることができました。



□第2節、ファンタジスタ戦

第2節のファンタジスタ栃木(開催地代表/栃木県)戦、うまく先制に成功したこともあり、なんとなく受身になってしまいました。同時に、相手は初戦に大敗しており、やるしかないと気持ちをリセットできる状況。それに対して隙をみせるプレーをしてしまったことで、流れが相手にいってしまい、追いつかれてしまう展開になってしまいます。そんな苦しい状況のなかで⑦齊藤凌馬が落ち着いたプレーで違いをみせ、3得点をあげ、4-3で辛くも勝利。試合内容、メンタル面でも課題の残る試合となりましたが、勝ち点6をあげグループ首位で最終戦を迎えることとなりました。




□第3節、リオペードラ戦

第3節のリオペードラ・加賀(北信越第1代表/石川県)戦を前に、1位となる条件は、大会のレギュレーション上、

①勝ち

②引き分け

③(ブリンカールがファンタジスタに勝った場合)1~4点差での負け※5点差から×

でした。同時刻に別ピッチで行われる試合をみながら、試合を進めていくことになります。

リオペードラは、PIVO当てを中心としながら、多彩なセットプレーをもち、常に失点の危険を感じさせられるチームでした。PIVOへの長いボールに後手をふみ、相手のセットプレーから先制を許し、0-1となります。その時点で、ブリンカールが複数得点を奪いリード。あまり流れも良くない中、③の可能性も踏まえながら、一度リトリートして、試合の展開を変えることを狙います。カウンターから②大平太雅のゴールで1-1に追いつくものの、直後に1-2となってしまいますが、失点を重ねないよう粘り強くプレーしながら、後半につなげます。前半の展開が功を奏したのか、後半開始早々に㉒吉田朝陽のゴールで同点、③小川颯來のゴールで逆転に成功、3-2とします。選手交代をしながら、最後は全員で耐え抜き、3-3で勝ち点1を獲得し、1次ラウンド1位。準決勝に進出しました。



□準決勝、フウガドールすみだ戦

そして迎えた準決勝のフウガドールすみだウィングス(関東地域第2代表/東京都)戦。Fリーグ下部のチームらしく、とても洗練されたフットサルと、フットサルが前提となった「個」の能力が総じて高く、試合を決定づけることのできる「個」の能力を持つ選手も数名おり、素晴らしいチームでした。できる限りの対策をして臨むものの、定位置攻撃/守備のやりあいで上回ることはかなり困難でした。セットを変えて、定位置同士のやりあい(整った試合)ではなく、トランジションゲーム(行き来の多い試合)にしてゲームを「壊し」、なんとか試合の流れを持ってこようと試みます。0-2で迎えた後半、リスクをおかしながら強度をあげていくことで相手のミスを誘い、守備からチャンスを何度もつくりますが、㉒吉田朝陽の1点に抑えられてしまいました。最後はGK⑲千葉謡がパワープレーをしかけ、なんとかゴールをこじ開けようとしますが、1-3で試合終了のホイッスル。「日本一」を目指した旅は、第3位という、嬉しくも悔しい結果で終了しました。






□総括

今大会に向けては、伊藤淳コーチ(フォルテU13・フットサル担当、FC Kitago監督、元エスポラーダ北海道)を中心にトレーニング・ゲームを重ねました。今回のチームには、伊藤コーチが監督を務めるFC Kitagoからの内部昇格選手も多く、サッポロボーイズ、SS.LAVOROを含めると14名中10名が下部組織からの内部昇格選手となります。小学生の小さいときから、「フットサル(というかフットボール)」はこういうもの…と、ある程度同じ考え方で育ってきた選手が多く、フォルテから加わった選手たちもうまく順応しながら、「フットサルをフットサルとして」積み上げてきました。

また、この3年間、たくさんのスタッフが関わり、積み上げをはかってきました。U13、フットサル時には伊藤コーチを中心に。U14~U15時期には韓龍太コーチが2ndチームを中心にトレーニングやゲームに関わり、GKは前田健太コーチが毎週しっかりとトレーニングをしています。この学年が1年生のときから、高橋涼トレーナー(ビーグラン)が専門のトレーニングでフィジカル向上をはかってきました。ケガやコンディショニングには三島孝史トレーナー(羊ケ丘病院)が大きな役割を果たしました。トレーニングのための送迎等に携わってくれたスタッフもいます。それぞれがそれぞれの役割を果たしながら、「チーム・フォルテ」として、育成・強化にあたってきた成果が一つ出たことは、大きな財産と思います。


そして臨んだ最後の大会。札幌予選~北海道大会から含めて、すべての要素で上回りながら試合に勝てたか…というと、必ずしもそうではありませんでした。フィジカルやスピードなどの「実行力」の部分で上回られてしまったこともあるし、戦略的な強度に対峙し後手に回ってしまったこともありました。ただ、北海道では特に、我々フォルテが大事にしてきた要素(それが何か…は、ぜひ我々とともに体感してください)で上回りながら、勝ち進みました。札幌ブロック予選からはプレーイングタイムとなり、5名だけでは戦いきることは得策ではありませんが、フォルテは(役割の違う)2ndセットも堂々と相手と渡り合うことができました。全国大会の舞台でも、引けを取らず、試合の流れをうまくつかむことができました。

そしてその要素は、中3のこの時期だけがんばって発揮できるものではなく、小学生のころから、「その試合に勝つ(ことだけを考える)」という喜びと引き換えに、「その時、その試合に結果を出せないかもしれないけど」という悔しさやリスクを引き受けながらチャレンジし、たくさんの失敗を繰り返してきたことで得ることができた経験値がとてもとても大きいものです。

フウガドールすみだは、年間通してフットサルに取り組むFリーグ下部のチームで、フットサルのゲームモデルをベースにして、個々の判断(パターンではなく)やテクニックにブレがなく速く、試合を決めれる選手もいて、上には上がいることを突きつけられ、次の基準を知ることができました。中3の選手は、高校サッカーに進む選手が多いですが、今回の経験、「日本一になれなかった悔しさ」はもちろん、「たくさんの挑戦、失敗、悔しさを経て、全国3位まで登った自信」「もっと上を目指せるという向上心」…そこにいかなければ感じることのできなかった想いを胸に、次のステージに進んでいってほしいと思います。チームとしても、今年のチームがみせてくれた景色を、次の世代に繋いでいきます。

がんばってくれた選手のみんな、いつも支えてくださる保護者のみなさん、応援してくれるすべてのみなさま、本当にありがとうございました。



■JFA 第28回全日本U-15フットサル選手権大会


■メンバー

②大平 太雅(3年・FC Kitago PIVO)

③小川 颯來(3年・FC Kitago PIVO)

⑤児玉 航青(3年・北海道コンサドーレ札幌U12)

⑥是則 陽斗(3年・FC Kitago PIVO)

⑦齊藤 凌馬(3年・FC Kitago PIVO)

⑧斎藤 優明(3年・アスルクラロ札幌U12)

⑨高堰 優成(3年・真栄)

⑫馬場 眞斗(3年・サッポロボーイズU12)

⑲千葉 謡(3年・FC Kitago PIVO)

⑳山田 航大(3年・AGGRE U12)

㉒吉田 朝陽(3年・SS.LAVORO pivo)

㉘吉田 倭(3年・サッポロボーイズU12)

㉙大平 一心(1年・FC Kitago PIVO)

㉛坂本 澪音(2年・サッポロボーイズU12)


公式のチーム紹介はこちら


■試合結果

〈1次ラウンド〉

○第1節(1/7)

・対戦 FCブリンカール安城(東海地域代表/愛知県)

・結果 5-0

・得点

 ㉒吉田 朝陽(3年・SS.LAVORO pivo)×3

 ⑦齊藤 凌馬(3年・FC Kitago PIVO)

 ㉘吉田 倭(3年・サッポロボーイズU12)

・公式記録はこちら


○第2節(1/7)

・対戦 ファンタジスタ栃木(開催地代表/栃木県)

・結果 4-3

・得点

 ㉒吉田 朝陽(3年・SS.LAVORO pivo)

 ⑦齊藤 凌馬(3年・FC Kitago PIVO)×3

・公式記録はこちら


○第3節(1/8)

・対戦 リオペードラ・加賀(北信越地域第1代表/石川県)

・結果 3-3

・得点

 ②大平 太雅(3年・FC Kitago PIVO)

 ㉒吉田 朝陽(3年・SS.LAVORO pivo)

 ③小川 颯來(3年・FC Kitago PIVO)

・公式記録はこちら


→1次ラウンド1位で準決勝へ進出


〈決勝ラウンド〉

○準決勝(1/9)

・対戦 フウガドールすみだウィングス(関東地域第2代表/東京都)

・結果 1-3

・得点

 ㉒吉田 朝陽(3年・SS.LAVORO pivo)

・公式記録はこちら


■JFA公式の記事





■ご支援くださった皆様(順不同)

株式会社 INPAT 様、L.S.Factory 様、PUB&BAR3ピース 様、RIDE THE EARTH 様、一般社団法人UTARIジュニアアスリートアカデミー 様、株式会社タイヤ工房 様、サッポロボーイズ・FCフォルテ保護者会 様、

藤田 裕人 様、古山 恵琉 様、太田 奏 様、佐藤 ゆかり 様、鈴木 聖子 様、神田 凌佑 様、菅原 大洋 様、菅原 一星 様、佐賀 将 様、安田 徹 様、アレグリア 様、酒井 琢 様、Taisei Yamada 様、中村 幸司 様、山城 康平 様、山腰 雪絵 様、伊藤 匠哉 様、伊藤 直哉 様、秋保 志都 様、小川 十和生 様、角瀬 颯太 様、角瀬 楓斗 様、内藤 祐冴 様、西村 隆司 様、山本 翔大 様、前村 颯太 様、オオミ リク チチ 様、西野 雄祐 様、サト 様、加藤 集大 様、黒畑 大聖 様、ワノ リュウト チチ 様、ナカタ サトシ 様、ホン ソンテ 様、リ トンチョル 様、ミカミ ニコ 様、アズマヤ ユウスケ 様、オバラ ユウヤ 様、ニシムラ オサム 様、ノツキ エイスケ 様、ホソミ シュン 様、医療社団法人 小原眼科医院 小原裕一郎 様、渡辺 岳陽 様、岩田 颯太 様、金 隆盛 様、夏山 光秀 様、高 尚人 様、大川 将武 様、大川 桃奈 様、佐藤 桂子 様、板垣結衣子・ECCジュニア八望台教室 様、細井 昊大 様、クマダ レン 様、シモクラ ケンジ 様、ニシダマナヤ・コウキ・アユム 様、クドウ タイキ 様、ヤマシタ スグル 様、タカモト オウスケ 様、クドウ リュウゴ 様、ほか掲載を希望しない方





■forte CAM 大会・遠征のようすはこちら
















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